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第26回 テクニカル分析徹底解説〜売買検証⑩【一目均衡表】その1

一目均衡表は値段の騰落よりも時間を重視したテクニカル指標であり、相場は買いと売りの均衡が破れた方に動くと言う考え方に基づき、相場の本質的動因を値幅よりむしろ時間、または日柄に求めたのがポイントです。

グラフは、下記から構成されています。
  1. ローソク足
  2. 5線の折れ線グラフ
    • 転換線
    • 基準線
    • 先行スパン1
    • 先行スパン2
    • 遅行スパン

一目均衡表「判断基準」

  • 転換線が基準線を上に抜けると買い、下に抜けると売り
  • 同様に基準線が上向けば買い、下向けば売りと判断
  • 値段が雲より上にあれば下値支持帯、抵抗帯より下にあれば上値支持帯と判断
    …雲の厚みが抵抗力の強弱を表します
  • 遅行スパンと値段のローソク足とを比べて、遅行線がローソク足を上回っていれば買い期間、下回っていれば売り期間と判断
  • 【転換線>基準線】【価格>雲】【遅行スパン>ローソク足】の条件が揃うことを三役好転と言い、強い買いシグナルと判断
  • 反対にすべて逆の条件となることを三役逆転と言い、こちらは強い売りシグナル

まずは、一目均衡表を構成する5種類の線それぞれの算出方法をキッチリ把握しましょう。
  • 転換線=(過去9日間の高値+安値)÷2
  • 基準線=(過去26日間の高値+安値)÷2
  • 先行スパン1={(転換値+基準値)÷2}を26日先にずらしたもの
  • 先行スパン2={(過去52日間の高値+安値)÷2}を26日先にずらしたもの
  • 遅行スパン=(本日の終値)を26日前にずらしたもの


一目均衡表は人気のあるテクニカル指標ですが、その考え方の中に時間的な概念を含んでいることから、一目均衡表をフル活用している投資家は少ないように見受けられます。
一目均衡表を理解するには上記の算出式を把握することから始まります。
単純に電卓をはじいて計算ができればOK、というだけでなくそれぞれの式の意味を理解することが必要です。

転換線・基準線を計算する際に、ある一定期間の高値と安値の中間値にはどのような意味があるのか? 先行スパンを計算する際に、なぜ26日先にずらして記入するのか? 遅行スパンを計算する際に、なぜ26日前にずらして記入するのか?
このような疑問を持って算出式を考えてみてください。

下記の項目について、回答できる方は算出式を良く理解できている方です。

  • 一目均衡表の「雲」がネジれるポイントでは一般的に相場の基調に変化が起こりやすい傾向がある。そこで「雲のねじれ」はどのような意味を持つのか?
  • 一目均衡表の「雲」は厚くなったり、薄くなったりする。
    一般的に薄い部分は抜けやすくトレンド発生につながりやすいのですが、「雲の薄い状態」とはどのような意味を持つのか?

次週まで、考えてみてください。



近藤雅世 近藤 雅世(こんどう まさよ)
1949年、愛知県生まれ。
1972年、早稲田大学政経学部卒業後、三菱商事に入社。
主に非鉄金属、貴金属分野に従事し、
アルミ地金、航空機材料、建築材料、鉛・亜鉛・錫地金・貴金属取引を行う。
プラチナでは世界ナンバーワン・シェアを持つトレーダーとして活躍、
日本で最初となる「商品ファンド」の設定にも携わる。
6年間香港に駐在、豊富な経験に基づいた価格動向の分析力には定評がある。
三菱商事に27年間勤務後退職し、商品先物取引会社2社を経て、 (株)フィスコ コモディティーを設立。
同社では現在、商品先物取引に関する価格予測情報誌の発行や、チャート分析ソフトなどを販売している。

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